神様がくれた夏
「ご、ごめんなさい!! 本当にごめんなさいっ!!」
殴られたらどうしよう。
殺されるかもしんない。
言っておくが、これは決して冗談なんかじゃない。
仲間を決して作らない夏目涼が病院送りにした奴は、この1年とちょっとで何人に上ったか分からない。
そのくらい恐ろしい奴だ。
そんな奴に水をぶっかけてしまった。
あたしは半パニック状態だ。
さっきのあたしと同じく頬に伝う水を鬱陶しそうに払うソイツを見たあたしは慌てて、
「こ、っこれ使ってください!!」