神様がくれた夏




「あいつ…中学が一緒だったんだ。 表ではいい顔してるけど、俺は裏の顔を知ってた」



だからなのかとここで納得がいった。


何かとバトルを起こしそうだった2人の接点はそこだったのか。



「…お前がずっと助けてって、」



「…言ったっけ?」



すると彼は一息置いてから呟いた。




「…顔が」



「………」



そんな顔をしていたんだろうか?なんて考えたけど馬鹿馬鹿しい。



そうかもしれない。


あたしは常に彼に助けを求めていたのかもしれない。



心のどこかで。


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