神様がくれた夏



タオルが置いてあった場所を手探りで探しつかもうとする。



が。




「………あれ?」




おかしい。


手にタオルの感触が伝わってこない。



何度も何度も手を左右に動かしてはタオルを探す。



ない。


どこにもない。




…あれ?


まさかと思ったあたしは目でタオルの在り処を見るために振り向く。



「ひぃっ!!」



死にそうだった。


今度こそ情けない声が口から飛び出した。



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