神様がくれた夏
俺を救う為に
――――――――夏目涼side
一体何が起こったのか理解ができなかった。
突然訪れては、あっという間に俺を通常の日常に戻していった。
それはあいつが学校に戻り、暫し経った時だった。
この時間にはかかってこないはずなのに、家の電話が鳴ったのだ。
「………」
いつもならば出ない俺。
むしろ最近家の電話に触れたことすらなかった俺だったが、この時はなぜだろう。
ちょうど飲み物を取りに行く途中だったせいもあるかもしれない。
思わず受話器に手が伸びていた。