神様がくれた夏



分かってる。


分かっていた。




〝退学〟という言葉が俺の脳内を渦巻く。




それなりに覚悟はしていた。


今更最悪な結果になっても何も思うまい。



今までの行動の責任はしっかり取るべきだ。



自業自得。


構わないと思う自分が強かった。




けれどやっぱり少し心が引っかかる。




俺は答えた。



「……分かった」




さあ、行こう。


さよならをもらいに行こう。



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