神様がくれた夏




「俺じゃどうにもできねぇってんだよ」



睨みつけて凄む。


そいつの顔は一瞬にして青ざめた。




「お前のことなんて知らねぇよ」




なんでだろうか。


情けない。




(なんでこんな熱くなってんだ…俺)




みっともない。


柄にもなく熱くなっている自身に嫌悪すらする。



けれど止まらなかった。



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