神様がくれた夏
「友達じゃねぇんか?」
分かりたくもない〝友達〟のある意味。
必要ない。
1人でいいじゃないか。
けれどそんな俺に1つだけ分かることがある。
友達ってこういう時に助け合うもんじゃないのか?
「う…っう…」
「声をかける必要はあるか? ただ傍にいてあげるだけで救われるもんもあるんじゃねぇのか?」
そいつの涙は止まらない。
原因の1つが俺なんだろうが。
「おい夏目っ!! お前女子生徒にまで手を出してるのかっ?!」
やべ、と思ったときには遅かった。