神様がくれた夏
本当はあたしが一番理解している。
全然大丈夫なんかじゃない。
覚悟はしていた。
変な目で晒されることも理解していた。
それでもやっぱりキツかった。
それはあたしの予想を遥かに超えていた。
(まさか…あたしと教師の会話を聞いてた奴が本当にいたなんてね…)
けれど職員室に乗り込んで事実を話したことに後悔はない。
むしろそれは良かったと思っている。
頭の中はグチャグチャで、自分がどうしたいのかすら分からない状態だった。