神様がくれた夏
そんなあたしの表情を見た夏目涼は依然険しい表情のまま告げた。
「お前は俺が守る」
「...え?」
「心配すんな」
何を言っているんだろう。
あたしの突飛な行動のせいで、夏目涼の脳はやられてしまったのか?
「な…何、言って…」
特に意味はなく言ったのかもしれないけれど、言われたあたしは恥ずかしくなってしまった。
そんなことを言われたのは初めてだ。
なんだかむず痒い。
そんな会話を聞いていたほのかは突然小さく吹き出した。