神様がくれた夏
―――――…
ほのかと別れ、あたしと夏目涼はとある場所へ向かうべく駅へ向かって歩いていた。
あたし達の間に会話はない。
何だか気まずくなってしまうのはあたしだけなんだろうか?
なんて考えたところで、夏目涼が気まずくなるなんてないだろうと思ってしまった。
通常営業だろうな、と。
そう思ったら悔しくなった。
(くそう…)
どうせドキドキしのなんてあたしだけ。
守ってやる、だなんて真顔で言われたら誰だってこんな心境になるはずだ。
こんなにドキドキしてしょうがない。