神様がくれた夏



おかしい。


なんだこのコントのような会話は。



あたしは無言のままじっと見つめる。


するとふっと鼻で笑われた。



「はいどうぞ」



「?」



手を差し出された。


あたしはその意味が分からずに首を傾げる。



「ビビリな水涼さん、手」



「な…!」



グイっと右手を引かれる。


突然繋がれた手に、ドキリと胸が跳ねる。



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