神様がくれた夏



向かう場所は1つ。



(先輩…)



ゴクリと生唾を飲み込む。


そんな動作がやけにしづらい。



決着をつけるために、あたしは先輩に会うべく病院へとやってきた。


向かってきた場所はここだった。



白黒つけなければいけない。


いつまでも曖昧にできない。



1人ではできないかもしれないけれど、こうして夏目涼と一緒ならばできると思っての行動だ。



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