神様がくれた夏




「うん。 あれはあれで良くはないかもしれないけれど、良い経験だったのかなって」



「うーん…それは…随分ポジティブだね…?」



ほのかは少し困っているように見えた。


それでも泣いているよりは何倍もマシだからこのままでいよう。



するとほのかは突然思い出したかのように「あっ」と声を上げた。



「それよりさっ」



「うん?」



「一個聞いていいっ?」



なんだか少し声が高くなったような気がした。


< 439 / 468 >

この作品をシェア

pagetop