神様がくれた夏
「うん。 あれはあれで良くはないかもしれないけれど、良い経験だったのかなって」
「うーん…それは…随分ポジティブだね…?」
ほのかは少し困っているように見えた。
それでも泣いているよりは何倍もマシだからこのままでいよう。
するとほのかは突然思い出したかのように「あっ」と声を上げた。
「それよりさっ」
「うん?」
「一個聞いていいっ?」
なんだか少し声が高くなったような気がした。
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