神様がくれた夏
「でも夏目くん、マンガに出てくる少年のようなカッコイイ台詞を言ってたじゃん?」
「あ、あれは…気まぐれじゃないかと…思う…」
何だか恥ずかしくなってしまう。
もっと人がいる前じゃなくて良かったと心底思った。
「気まぐれなの? あたしはそうには見えなかったけどなぁ」
「っ?!」
「〝守る〟だなんて簡単に言えるもんじゃないと思うんだけどなぁ…」
何てことを言うんだろうか。
顔から火が出そうだ。