神様がくれた夏



こうなることを理解した上での行動だったのだから。



だから。



夏目涼。





「―――襲ってみるか? ははっ」





助けて、なんて。



思ってはだめなんだ。





「…るせぇな」





けれど、思うんだ。


助けてと、何度も。



何度も何度も、抑えきれなくて。


いつも心の中で叫んでる。


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