神様がくれた夏



「…急かしすぎ」



「…え?」



聞き返そうとした瞬間引き寄せられた。



「…!」



ぎゅっと強く抱きしめられた。


それは息苦しいほどだ。



「夏目―――」



「全部1人で抱えるな」



「………」



「守ると言ったのは、単に口先だけじゃない」



「…う、ん…っ」



どうしてこんなに温かいのか。


どうしてこんなに泣きたくなるのか。



どうして。


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