神様がくれた夏
そうして。
「好きだ」
それはたった3文字。
短い短い、けれども余分なことが1つもない告白だった。
「あたしも…好き」
だめだ。
涙が止まらない。
泣きすぎてそろそろ枯れてもいい頃なのに、そんなことはないらしい。
あたしは涙を流し続けている。
「俺が守るから」
「うん…っ」
「だから、傍にいろ」
あたしはその言葉に何度も何度も首を縦に振った。
嬉しくてどうしようもない。
あたしの涙はいつまでたっても止まらなかった。