神様がくれた夏
バッターンと。
教室中に響き渡った椅子と床がぶつかる音。
そして一緒になって倒れている自分とほのか。
突然のことすぎて呆然と倒れたままになってしまうくらい、一瞬の出来事だった。
肘がすごく痛い。
まず一番に床にぶつけたのだろう。
すごく惨めだ。
なんて情けない。
巻き込まれた、なんて恥ずかしすぎる。
どうしてあのタイミングでほのかが真後ろに椅子と共に倒れたのか分からない。
どうしてしっかり踏ん張って耐えてくれなかったんだろう、なんて更に怒り倍増してみたりした。
結局の原因はあたしであることは忘れて。