神様がくれた夏




何だか怖いと思ってしまう、夏目涼の瞳。



見た目からして怖いというわけではない。


あたしが言いたいのは、その瞳に隠された怖さのことだ。



さっき感じた。



夏目涼の瞳は怖い。


恐ろしいと言っても過言ではない。



最も恐れていること。



あたしは自分の心を読まれるのがなにより怖いのだ。




感じた。



夏目涼に読まれる、と。


あたしの心が丸見えになっていそうで恐い。



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