神様がくれた夏
カーテンに遮られることなく、太陽に直で照らされている理由。
それはさっきの昼休み。
ふざけた男子が教室内でマヨネーズVSケチャップなどと言いながら、それぞれを手にかけ合ったことから始まる。
もちろん狭い教室内でそんなことをしたら誰だって予想ができる結果に終わることくらい分かっている。
汚れるに決まっている。
けれど後先のことを何も考えない男子はそんなことはお構いなし。
汚れることを嫌がる女子は教室から一斉に退避。
一方面白がった男子ははやし立てたり参戦したりと規模拡大。
言うまでもないが、予鈴が鳴り教室に戻った女子が見た光景は酷いなんて言葉じゃ表せないくらい酷いもんだった。
壁や窓など、辺り一面マヨネーズとケチャップまみれ。
カーテンを盾代わりにでも使ったのか、壁以上に酷かった。