神様がくれた夏
ほのかはうーんと天井へと視線を散らせながら言う。
「あたし1年のとき同じクラスだったんだけど、クラスで誰かと話しているところなんて見たことないよ」
「さすが一匹狼」
「夏目涼は常に一匹狼で、他人には全く興味がないってオーラをバシバシ出してたな」
「…なるほど」
他人には全く興味を示さなかったらしい夏目涼。
そんな一匹狼夏目涼は、校庭で一体何をしたかったのだろう?
絶対制服は砂埃だらけだろう。
謎だ。
そして気になる。
どうしても気になってしまう。