神様がくれた夏




あたしには理解できそうにない。


全くその気持ちが分からない。



だってあたしはふと校庭の中心で大の字に寝転がってみたくなったりなんかしない。



「ふと、ねぇ…」



「謎は考えても謎なのさー」



「…気になるんだもん」



「あいつのことに興味がないあたしにとってはどうでもいい話ー」



「むう…」



そう言うほのかは本当に全くと言っていいほど興味がないらしい。


鞄から雑誌を取り出せばペラペラとページを捲りだした。



あたしはそんなほのかを見つめてから、視線を校庭へと移した。



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