わかってる。



雅樹は、ため息をひとつ吐いて


「…大丈夫?」


と、心配そうな顔を見せてくれた。


「え、あ…うん…」


私は、そのとき初めて雅樹をちゃんと見た。


雅樹の私服姿って初めて……
何か、緊張しちゃう…


「じゃ、行こっか」


そんな私に気付かない雅樹は
相変わらず、私の前を歩き出した。




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