わかってる。




歩いたのはいいけどさ……


「ねえ、どこ行くの?」


俺は、後ろを歩く里穂子に聞いてみた。


すると里穂子は、「あっ」と声を出して


「何も…決めてなかったね」


と、言った。


「じゃあ、どこ行こっか?」


俺は、里穂子が行きたいところでいいし。


すると、里穂子は少し考えてから


「水族館!行きたいの!」


と、子供のような笑顔を見せてきた。



< 21 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop