わかってる。
私は、緩みそうな口元がバレないように
「あ、お…お腹減ったね。そろそろ何か食べない?」
と、雅樹を誘った。
「そうだね、もう13時過ぎだしね」
私たちは、館内にある可愛らしいカフェに入った。
「ねえ、何食べるか決まった?」
雅樹は、メニューボードを見て
10分以上たつ私に声をかける。
「うう~…だって…
オムライスもドリアも美味しそうなんだもん」
私の目は、オムライスとドリアを
行ったり来たり…
「じゃあ、どっちも食べれば?」
「無理だよ!そんなに食べれない!」
うん、絶対残しちゃうもん…
うー、でもどうしよ~…