強くなりたい
ある日の放課後。
私はまなに呼び出された。
『ねぇ。あたしの悪口皆に言ってるでしょ』
...。
私は黙り込んでしまった。
まなは相当怒っていた。
今までにないくらい。
凄く怖かった。
今の関係を壊したくなかった。
だから私は言ったんだ。
『えっ?言ってないよ!』
って。
とぼけたふりして。
『でも、周りの皆から結構聞くんだけど。せとちがあたしの悪口言ってるって。なつやゆうりのことまで』
図星だった。
言ってたよ。
でも、言いたくなかった。
『っていうか、あたしもうせとちと一緒に居る気ないから』
...。
えっ?
嘘でしょ...。
『なんで??どうして!!』
『悪口言うやつとつるみたくないし、最近付き合い悪いから』
『そんな...』
『後、あたし。やられたらやり返す主義なんで覚悟しといて』
そう言ってまなは私の前から去って言った。