草村の中の住人。



赤いリボンをつけた君はその時の僕と同じ年月を生きていると思われる可愛らしい子でした。

触れたときのあの瞳は今でも忘れられません。
何かに怯えているような、はたまた何かを求めているような、そんな瞳だったのです。

また、会えないだろうか。
その日はそんな淡い願いを抱いて
僕はいつもと同じように、僕の住んでいる家に帰って行きました。

次の日から僕は頻繁に公園へ足を運ぶようになりました。
勿論君に会うために。
雨の日も、風が強い日も、僕は既に日課のようになっていました。


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