女神の娘
「……ッハァハァ」
「待つのだマリア!!」
「いやっ」
この子は、
この子だけは……
『あぶぶぶ』
「……アリア…」
『あぶ?』
「貴女は、生きなきゃだめ。」
私にこの子は、殺せない…。
「裏切り者がその忌まわしき娘を渡せ。」
「………っ」
一か八か…
風よ!
我が子を守りたまえ。
龍よ!
我が子をどうか、どうか……
ビュォォオ――
『あぶーーーー!!!!!』
「ごめんね」
私は、崖から、アリアを落とした。
涙が頬を伝う。