【短編】カフェ・モカ
このカフェを教えてくれたのは、キミだった。

“cafe・Sunset”

西日が差し込む広い窓が、暖かくて居心地のいいお店だった。

「カフェ・モカがね、すごく美味しいんだよ。僕は甘党なんだ。」

「トモも甘党?」

「うん。」

甘いものは苦手だった。チョコレートも買うならビター。

だけど、キミがそんなに嬉しそうに言うから。

「うん。」って答えてしまう。

嫌いなものだって、好きになりたいって思った。

「うん。」

って言ったら、嘘も真実に変えられる気さえしてた。

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