【短編】カフェ・モカ
コーヒーブレイク
そのまま合コンをすっぽかしたあたしは、行き場を失っていた。
たどり着いたのは“cafe・sunset”。
夜も8時まで営業している。
フランが勢いよく駆け寄ってきた。
あたしはその場にしゃがみこんでしまった。
フランはあたしの頬をぺろぺろ舐め上げる。
エリちゃん、痛かったよね。
感情に任せて、エリちゃんにひどいことをしてしまった。
何かわけがあったかもしれないのに。
吹き上げるような熱い衝動が自分の中に眠っていたこと、気づきもしなかった。
人を殴ったり、わめいたり。
あたしらしくない。あたしらしくない。
いつものあたしはどこへ行っちゃったの?
「トモちゃん。」
扉を開けたのはマスターだった。
「フランが静かだから様子見にきてみたら・・・。中に入りなよ。」
店内のお客さんはまばらで、すでに閉店準備が始まっていた。
「いつものでいいかい?」
「はい。」
夜にここへ来るのは初めてだった。
たどり着いたのは“cafe・sunset”。
夜も8時まで営業している。
フランが勢いよく駆け寄ってきた。
あたしはその場にしゃがみこんでしまった。
フランはあたしの頬をぺろぺろ舐め上げる。
エリちゃん、痛かったよね。
感情に任せて、エリちゃんにひどいことをしてしまった。
何かわけがあったかもしれないのに。
吹き上げるような熱い衝動が自分の中に眠っていたこと、気づきもしなかった。
人を殴ったり、わめいたり。
あたしらしくない。あたしらしくない。
いつものあたしはどこへ行っちゃったの?
「トモちゃん。」
扉を開けたのはマスターだった。
「フランが静かだから様子見にきてみたら・・・。中に入りなよ。」
店内のお客さんはまばらで、すでに閉店準備が始まっていた。
「いつものでいいかい?」
「はい。」
夜にここへ来るのは初めてだった。