【短編】カフェ・モカ
キミはとても困った顔をしている。

ごめんね。突然色々なことを言って。

「トモ、オレの話を聞いて欲しい。」

キミの顔がいつになく真面目

なだけじゃなくて大人っぽく見えた。

「エリちゃんのことなんだけど・・・」

浮気ばれたのかな?
あたしへの文句ならいくらでも言ってほしい。

「オレたち、付き合ってなんかいないんだ。」

「な・・・なに?」

マヌケな声が室内に響く。

「付き合ったフリをしてもらっていたんだ。」

頭の中の機能をフルに回転させても、パンクしてしまいそう。

「よくわからないんだけど・・・。」

「ごめん、トモ。」

なぜキミは謝ってるの?

< 32 / 37 >

この作品をシェア

pagetop