窓際のブラウニー
「あなたといない時間が寂しく思える。こんなんじゃ、だめだな…」
今日の田所さんは思い詰めたような表情をしていた。
それは『雪子さん』を私に知られてしまったことに気付いたから?
今日のブラウニーもしっとりとしていて美味しかった。
ただ黙って、ブラウニーを食べ、時折目を合わせて、微笑み合った。
あなたの本心は?
理性を捨てたあなたなら、今どうしたい?
私は
あなたと2人でいたい。
あなたに
触れたい。
抱かれたいと願ってしまう私を責める人は誰もいなかった。
唯一、私を止めるのは『雪子さん』だった。