窓際のブラウニー
第14章【恋の終わり】
付き合っていたわけでもないし、
まだ出逢ってそんなに時間が経っていない。
それなのに、今までのどんな失恋よりも悲しかった。
心の中にぽっかりと空いた穴は、大きすぎた。
また何もない平凡で寂しい毎日が始まるのだと自分に言い聞かせた。
ほんのひととき、私を輝かせてくれた人。
もう会うことがなくても、
私の心から消えることのない人。