窓際のブラウニー
田所さんとメールをしなくなってからまだ1週間も経っていない。
でも、1週間がとても長く感じられた。
「真千子さん、今日行こうかしら。」
気まぐれなお義母さんが、今朝になって行くと言い出した。
昨日の夜までは、今日は休むと言っていたので私はホッとしていた。
会いたいけれど、会うのが怖い。
「今日は、お習字だから私が行かないとみんなが困る。」
複雑な想いで私も用意を始めた。
どんな顔をして会えばいいんだろう。
顔を見たら泣いてしまうかも知れない。
田所さんは、何事もなかったかのように私に微笑み、声をかけるんだ。
そして、私達はただのヘルパーさんと、付き添いの関係に戻る。