窓際のブラウニー


彼女は今、どうしていることだろう。


彼女と結婚していたら、夫はどんな『夫』になっていたのだろう。



私にはどんな今があったのだろう。





それから、私達は結婚に向けて歩き出した。


夫の仕事は接待が多く、帰りも遅い。


ひとりでいることが苦ではない私は、習い事や友達との遊びで、寂しいなんて思うことなく過ごしていた。



そして、結婚。



想像以上に、寂しかった。




料理教室へ通った意味もない。


ほぼ毎日、晩御飯はいらなかった。



飲み会で2時3時になることも多々あった。






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