窓際のブラウニー
「他に女の人いるんでしょ?」
「そんな風に思っていたのか?それなのに、黙ってたのか?」
私は小さく頷いて、今までの夫の行動を思い出す。
「気付いてたけど、聞けなかった。」
「いるわけないじゃないか。俺を本気で愛してくれる女なんて、真千子しかいないんだって。・・・って、もう愛していないかも知れないが。」
とても寂しそうな表情で、そう言った。
「浮気してると思ってたのか?」
私が頷くと、夫は天井を見上げて、ため息をついた。