窓際のブラウニー
ひとつ屋根の下に暮らしているんだから、憎しみ合いたくなんてない。
お互いのほんのちょっとした思いやりで、優しくなれるんだ。
「お義母さん、明日、介護センターの日ですね。天気が良いといいですね!」
最後のクリームパンを口へ運んだお義母さんは言った。
「行かないわよ。あんな年寄りばかりの所、行かないから!」
駄々っ子だと思えばいい。
小さな子どもがわがままを言っていると思えば、腹も立たない。
最近は、毎週こんな調子だ。
すぐに機嫌が悪くなり、行かないと言い出す。
だけど、まだ本当に行かなかったことはない。
朝になると機嫌良く行くこともあるし、文句を言いながら行くこともある。
帰りのバスでは、楽しかったことをたくさん話してくれる。