窓際のブラウニー
見つめすぎていたのかも知れない。
それとも、私を心配して・・・?
チラッと右後ろに視線を移した彼と目が合った。
あまりにもはっきりと目が合ったので、目をそらすこともできなかった。
少し微笑んだ彼がまた会釈した。
年齢は私より年下であろう。
爽やかな短髪に白髪は見当たらない。
目が合ったとき、おでこにできたしわと、
笑った瞬間にできる口元のしわ。
笑うと、頬の肉が上がり、目が細くなる。
外国の血が入っているのではないかと思うくらいしっかりとした顔立ち。
高い鼻に、きりっとした目。
彫りの深い彫刻のような横顔。
あごに生えたひげも不精ではなく、お洒落だとわかる。