窓際のブラウニー

仏頂面のままのお義母さんに、彼は微笑み続けた。



「あの・・・良かったらこれ・・・どうぞ。」


窓に体を向けてしまったお義母さんの代わりに

私が彼に微笑んだ。



私の手に乗せられたのは、ラップに包まれたケーキ。


「僕が作ったんです。美味しいかわかりませんが、ブラウニーです!!」



何者なんだろう。


料理なんて絶対にしなさそうな外見とは裏腹に・・・

しかも、ブラウニーを作る中年男性なんて・・・



あなたは一体何者ですか?



頑張り続ける私を見ていた神様が

私の為に作り上げた空想の人?



私を救う為に神様が用意してくれたロボット?




< 38 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop