窓際のブラウニー



「ただいま!お義母さん、たいやき買って来ましたよ!」




返事がない。


玄関に一番近いお義母さんの部屋を覗く。


誰もいない。


電気だけつけっぱなしにされた部屋は、雨戸も閉めたまま。





「お義母さん!!」



リビングのドアを開ける。




いつもそうだ。



私が留守にしている間にいろんなものをチェックする。


特に、台所は私がいるときはほとんど近付かない。




私が買い物に行くと、お義母さんはこっそり台所の隅々をチェックし始める。





ストレスがたまる。




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