窓際のブラウニー
年齢は39歳だった。
私より3つ年下だった。
田所さんは言った。
「真千子さんは、どう見ても年下に見えます。若いし、フェロモン出てるし、危険です。」
涙が出たんだ。
夫は私を、もう女として見てはいなかった。
だから、私が同窓会に行こうが、友達と飲み会に行こうが、何の心配もされなかった。
自由で放任主義のラクな夫だと、友達には言っていたが、心の中では虚しさを感じていた。
本当は嫉妬して欲しかった。
巻き髪で、高いヒールで飲み会に行く私に、
一言でも良いから言って欲しかった。
『浮気するなよ!』
そんな言葉を待っていた。