窓際のブラウニー
罪悪感を消す為に、スーパーで買ったクリームパン。
言い訳も何もできるはずもない。
「どこ行ってたの?」
わざとらしく食器を食器棚に入れながら、視線をこちらに向けずにお義母さんが言う。
「すみません。」
私がテーブルに置いたスーパーの袋の中からクリームパンだけを取り、自分の部屋へと移動した。
私は、ひとりのリビングで…
ただ、思い出に浸っていた。
昼食もいらない。
何もいらない。
さっきまでのあの夢のような時間だけが、私を支えてくれていた。