一度の保証(短編集)
思惑通り、早くあがらせてもらい、夜中の2時に帰宅した。


あたしは、コンビニに寄って買ったペットボトルのお茶を飲み、今日は、シャワーを浴びてから寝ようとお風呂へ入った。




部屋の中に光がさしこむ中、何時なのかもわからず鳴っている携帯を手探りで掴み、目を開けずに、出る。


「はい」


「るっいちゃーん!起きてる〜?」


「寝てる」


「うっそ〜!今から行っていい?」


「いや」


「いや〜!そんなんゆわんと〜」


「裕馬、かなり酔ってるな」


「うん。いっぱい飲んだ〜」


「今 何時?」


「八時半」


「どんくらい?」


「やったー!いいの?もうすぐ行く!もうタク乗ってる!もうつく!」


「わかった」


あたしは、自分が答えると電話を切った。


目を閉じ、気持良い眠気に眠りそうになっていると、部屋を叩き、インターホンの音がした。


あたしは、ゆっくり起き、玄関を開けた。


「おつかれー!疲れたよ留衣ちゃん」


「おつかれじゃないし」


あたしは、鍵を占め、ベッドに半開きの目とともにもどる。


裕馬は、あたしに布団ごと抱きついてきて言う。
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