一度の保証(短編集)
「そうそう!なんか仕事の時やと気はってて酔わんよなぁ。不思議。
久美 もともとあんま酒強い方じゃないんやけど」


「うん、分かる〜
あたしも、酔いのまわり普通と店とじゃ違う。
でも、夜はじめてから強くなった気するかも」


「あ、久美もそうかも!」


「久美、笑えてる。
良かった」


あたしは、久美に、そろそろ。と、合図をするかのように言った。


「う〜ん?まぁ」


「話し何なん?すごい気になってんねんけど」


「うん。彼氏、かーくんがな、あたしすごい好きでさ」


「うん」


「かーくんの為なら、なんでもしてあげたいっておもっちゃうねん」


「うん。それってかなりはまってるってこと?」


「うん。久美もな、分かってんねん。でも、気持ち押さえられへんくて。
こんなに思っちゃうなんてはじめて」


「うん。でも久美!はまって、自分を見失ったらあかんよ!」


「自分を見失うってゆうか、今が、自分なんやもん。かーくんの事、一番大切で…」


「分かった。すごく好きなんは分かったから、それで相談は?」


「久美な、かーくんにできるだけ早く ホスト辞めてほしいねん」


「うん、そうやね」

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