一度の保証(短編集)
「かーくんな、将来の事 ちゃんと考えてるねん!だから今 そのために真剣にホスト頑張ってるねん。
かーくんな、ホストクラブの店 開きたいねんて。
オーナーになれば、かーくんは、接客しなくてもいいし。
久美 応援したいねん!
だから、早く実現してほしいねん。
久美な、かーくんの為に貯金しようと思ってんねんけど、久美は、お金しか価値ないとか思われるんいややし、ほんとに久美が、そうゆうことしてもいいか悩んでて…」


「かーくんが、してってゆうてきたん?」


「ううん、違う。かーくんは、そんなんゆうたことないよ。
ただ、かーくんに、そんな夢があるって聞いて、知るまでは、久美遊ばれてるか、客にしようとされてるんかなって思ってたけど、かーくんが、話してくれた時の顔見たら、ほんと応援したくなって愛しくなって」

「夢…??」


「そうやで。だから、ホストの店開くってゆう夢があるねんって話してくれたって」


あたしは、久美の言葉が頭の中に連呼した


夢?夢?夢?夢?
夢があるねん?
夢がある?
夢?


「久美、ちょっと待って!夢があるとかゆうてるけど、ほんまかわからんやん!」


「留衣、なんでそんなんゆうの?」

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