一度の保証(短編集)
「なんでって…
心配して…」


「ちゃんと考えてるかーくんの事 そんな風に思うの?」


「ちゃんとって、店持つって簡単に夢ってゆうてるけど、普通の店の小さい店やとしても、持って維持していくのってかなり大変やとおもうで?それが、ホストクラブって、現実的な夢ってゆうかほんまの夢やん」

「留衣がそんなんゆうとは思わんかったわ」


「久美だって悩んでたやん!」


「久美は、かーくんの夢を久美が勝手なことしていいのかどうかを悩んでたの!」


「久美、落ち着いて考えてよ。
久美が、すごい彼氏の事すきなんは分かるよ。
でも、それとお金しかも大金出すのとは違うやん?
相手の為にもならんと思うし」


「でも、何もせずにはいられんねんもん」


「久美の中では、もうどうするか決ってるん?
あたしに相談する時点で、気持ちは、決ってるとこあるんやろ?」


「うん…
久美は、貯金してあげたいと思ってる。
一応、内緒で 喜ばしたい」


「とりあえず、貯金するだけにしといてよ?な?
貯めるのは、すぐには無理なんやし、な?」


「うん。
聞いてもらって、ちょっとすっきりした。
ありがとう、留衣」


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