一度の保証(短編集)
数日して、



喜一が、私の家へやって来た。


今日、報告が聞けるのね。


待っていた言葉が…


喜一は、私の前に座る。


この間と違うのは、テーブルに料理が並んでいないことだけ。


「紗英」


「ん?」


「もう、二度と俺達 逢わないようにしよう」


「え?
嘘でしょ?
違うでしょ?」


「本気だ」


「どうして?」


「それは…」


喜一が、顔をしかめて話出そうとした時、私の家のインターホンが鳴る。


「紗英、あとは、鈴に聞いてくれ」


「どうゆうこと?」


「鈴が来たんだ」


「嘘でしょ?どうなってるの?」


私の問いかけに何も言わず口をつむっている喜一



私は、家の外へつづく扉を開けた。


「はじめまして、紗英さん」


堂々と綺麗に着飾っている奥さんが挨拶してきた。


私は、ただ顔を直視していた。


「入ってもいいかしら?」


「ええ…」


当たり前のように部屋に入ってくると、当たり前に喜一の隣に座った。


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