一度の保証(短編集)
「すみません。本当に勝手に。
僕は、有山 剛とゆう者です」



「はぁ はい… 大丈夫です」



特に急いで仕事にもどることのなかったあたしは、あせぎ急いでいるその男性の行き先に相乗りする事にした。



「お時間ありますか?
もし、あるならこのまま乗ってついて来て下さい」



「はい。とても急ぎのようなので。
でも、どうして?
聞いても よろしければ…」



あたしは、聞きづらくも 気になり言った。



「妹が、いつも使っている病院があそこだったので、間違えまして…
着いてから 日比野だと聞き、妹の彼氏の家の近くの病院だと聞き…」



「そうだったんですか。
入院されたんですか?」



「それがっ…
生還が、約束されたとはさっき分かったんですが…
二日前に、死んだようで… 何か間違いで食したとか食さないとか自殺だとか… 僕もまだよく分からなくてすみません」
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