一度の保証(短編集)
「そう」



紗和は、そう言い切り分けたお好みを一口分箸で切り食べた。



「おいしい。
太一、私なら泊まりに行けなくても気にしないから、今までが、甘えて太一の家に行きすぎてたのよ。
だからこうして違ったデートもして行きましょう」



紗和の、俺を安心させてくれる言葉に俺も笑顔で答えた。



「ありがとう。大きな休みに入ったら旅行にでも行こうか。
紗和に、喜んでもらえるようなところに行けたら嬉しいな」



「本当!?ありがとう太一」



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