一度の保証(短編集)
「関西の方なんてどうかな?私、一度も行った事なくて、行ってみたいなって。でも、妹さん一ヶ月住まないなら逢えるようにはなるものね」



先走った事を恥ずかしさで照れたように言う紗和



「行こうよ。俺 紗和と旅行行きたいし、一ヶ月とは言えないけど、一泊二日か二泊三日くらいででも良ければさ」



冗談を入れふざけながら言うと、紗和は ぱっと笑顔を放った。



「うふふっ 嬉しい。
一ヶ月とは言わないから、せめて三泊四日くらいで行きましょうよ?」



挑戦的に返してくる紗和にぶはっと吹き出した。



「あはは、いいよ。
じゃあ えりなが一ヶ月行くって言ってる間の三泊四日にしようか?それなら一人残しておかなくていいし」



「そうね。私たち 有給たくさんあるし、取れそうな時 決めて早くとれるようにしてもらいましょうよ」



「それしかないな」



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